外資系証券ファンドマネージャーの相場観

海外在住歴25年のアジア株専門ファンドマネージャー。日経平均は3万円を目指して動き出す!

最近2週間の下げについて、その理由を説明したい

   

読者の皆さんこんばんは。
ここまで書いてきたのは昨年に私が書いた、日本株が上がる理由というか、仕組みについて書いた文章なんだ。

では今はどうなのよ?って話しだよね。
特に投資をしている人にとっては、ここ2週間の下げはきついはずだもんね。

今はね、下がって当然なのよ。

9月の頭から続いて来ていたドル円の円安も一服だし、リクルート上場の換金売りも出ているし、何より我々ヘッジファンドの決算前の換金売りが大きいよ。

見えない読者をイメージして書いているんだけれど、たぶん読者は我々のような金融関係の人じゃあなくって、おそらくはメーカーさんかな?駐在で海外に出て、彼女なんか作っちゃって、業界のことや、自分の手がけている商品には詳しいけど、いまいち投資の事はわからない。こんな感じだろうかね?

だからさ、これから私が書くことで、業界の専門用語みたいなものは、なるべく丁寧に説明して行こうと思っていますよ。

9月の頭から9月後半って言うのは、とっても円安になりやすい時期なのよ。毎年そうだよ。

リクルート上場の換金売りって?
日本株を運用している人達には色々なルールがあってね、例えば預かり資産の90%は必ず株を買っておかなければならない。とか、パッシブ系の人達はマーケットと連動するように運用する事が求められるからさ、リクルートのような大きな株は、必ずポートフォーリオに組み入れなければならない仕組みになるのよ。

ならどうするか?その新規上場前に保有株を少しずつ売っておいて、資金を準備して、公募に応じるんだ。これが大型IPO前の換金売り。そして今回の日本株下落の最大要因になっているガイジンの売りについて。

私たちヘッジファンドって言うのは、日本企業と違って3月末決算じゃないんだ。私のところは12月、11月のところも多いけど、たいていは12月なんだ。

読者のみなさんは日本株のグラフ、つまりチャートを円建てで見ているんだけど、私達のように資金をドルベースで持っているところは、ドル建て日経平均で見るわけなのよ。
するとね、今年のドル建て日経平均がどうなっているかと言うと、年足陰線なんだ。つまり、今年1月大発会寄り付き価格よりも、今の価格が下がっているんだ。

私達のようなヘッジファンドの顧客って言うのは、日本国内の機関投資家や、金融法人、世界的な投資家だからね、彼らは世界中に投資しているわけよ。するとね、成績の悪いファンドを売って、成績の良いファンドに乗り換えようとする動きになるんだ。簡単に言えば解約して現金を返してもらって、それを選定した優秀なファンドに移し変える。

そう、グローバルな視点で言うと、今年の日本株運用は先進国でほぼ最低だからね、顧客からの解約がかなり出そうなんだ。その解約を見越した売り物が続いているから、ここ2週間の日本株は下落したのよ。

以前はね、解約は決算の45日前まで。が大半だったよ。10月15日だね、12月決算のファンドへの解約申し込みは。この期日を過ぎるともう一年延長になるからね、成績が悪いとあっという間に解約申し込みが増えるの。厳しい世界だよ。

でも、成績の悪いヘッジファンドの運用者は、顧客に対して成績が悪かった理由と、来年の運用には期待が持てる。と、必ずレポートを書いたり、実際に顧客に説明しに回るんだ。
ならもう少し様子を見ましょうか?って事で、今は決算の30日前まで解約申し込みが出来るようにしたところも多いね。

でさ、15日までに予測される解約分を売りに出すんだけれど、思ったよりも解約が少ない場合と、ダメダメもっと売らなくっちゃ!って場合があるんだ。だから例年10月半ばと、10月末の株価は不安定になるからね。
これから投資をしようとする人は覚えておいてね。

16日のリクルート上場。15日の解約受付。

ね、今の日本株厳しいの分かるでしょう?でもその混乱が終わると、12月からは新規資金が入ってきたファンドは資金増加分を買うからね、また株は上げていく。
それを知っておかなければ、お金は増えないよ。

どれどれこの時間、米国株は小幅高だけど、シカゴの日経先物はまた下げているね。今日は14日。個人の追証がらみの売り物もかなり出てきた様子だから、そろそろリバウンド狙える日柄になってくるよ。

ただし、突込みからのリバウンドであって、再び本格上昇に入るためには下値を固める必要あるよ。個別株もそんな形になってる。

今の日本株の下値を見る時にポイントは二つあるよ。ひとつは最大の節目、壁になっている14500円前後。ここを割ってくることがあればそこは天与の買い場だろうね。
もうひとつは8月安値の14753円。ここを割り込まない限り上向きに変化はないからね、12月に消費税を上げるのならば、政府系資金と言われる公的年金や、簡保の資金を使ってでも、守ろうとするだろうね。

リバウンド狙いは日経平均への寄与度の大きい値嵩優良株。まずはそこからだね。 自慢しておくけど、今年も私のところは30%ほど利益あるからね、解約はないと思うよ。ではまた書くからね。バイバイ!

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